ハワイにおけるサーフィンの歴史や楽しみ方を解説!【おすすめサーフスポット10選も!】

ハワイと言えば、美しいビーチ、豊かな自然、そしてサーフィン。ハワイの海と一体となって波に乗る感覚はまさに自由そのもので、人々を魅了し続けています。今回の記事では、そんなハワイの象徴であるサーフィンについて、その魅力をさらに深く知るための情報をお届けしたいと思います。

さらにハワイでおすすめのサーフスポット10選もピックアップします!初心者から上級者まで楽しむことができるビーチを詳しくご紹介するのでぜひご参考にしてください。

目次

ハワイとサーフィンの歴史

ハワイとサーフィンの歴史

そもそもハワイでは、どのようにサーフィンが広まっていったのでしょうか。有名なマリンスポーツではありますが、歴史についてはわからないことが多いですよね。

サーフィンは途中でいちど衰退していた過去があり、文化が消失してもおかしくはありませんでした。しかし、先人達の活躍によって世界的に広まることになったのです。

早速、ハワイにおけるサーフィンの起源をはじめ、現代に伝わるまでの流れについて解説していきます!

ハワイにおけるサーフィンの起源

サーフィンは、サーフボードという板に乗って海の上をすべったり、波乗りしたりするマリンスポーツです。

ハワイのサーフィンの起源はとても古く、なんと神話や伝説の中でもいろいろな形で登場するほど。歴史を遡ると、ハワイやタヒチなどで暮らす古代ポリネシア系民族は、西暦400年ごろから「アウトリガーカヌー」という乗り物を使って漁に出ていたようです。

「アウトリガーカヌー」は、細長い艇体とバランスをとるために横にせり出した浮(アウトリガー)が取り付けられたカヌーとのことです。現在でもそのままの姿でサーフィンとは別のスポーツとして親しまれています。

サーフボードの変化

歴史上、島から島に人々が移住していく過程で、サーフボードも変化していきました。

ポリネシアの中で西にある島々では、そもそも立って使うことは想定されていませんでした。その一方で、東側にあるタヒチでは使われる板が大きく長く、板の上にひざまずいたり立ったりできたと言います。

タヒチから移住した先のハワイでは、板が長く幅も広いサーフボードが使われるようになり、大人が板の上で立って海に浮かべるようになったとのことです。

ハワイで誕生したサーフボードは木製であり、「アライヤ」と呼ばれていました。波の斜面に板の側面をあわせてターンすることもできたようです。王族が使っていたサーフボードには4m以上のものもあり、「オロ」という呼び名をされていました。

このようなサーフボードの変遷とともに、波乗りの技術もハワイで磨かれるようになり、さまざまなスタイルのサーフィンが誕生していきます。

サーフィンの発見と衰退

1778年にイギリスの探検家であるキャプテンクック船長がハワイを発見したとき、すでにサーフィンは島で暮らす先住民の間で流行っていたと言われています。カメハメハ王やカラカウア王などの王族もサーフィンを楽しんでいたとのことです。

ただ、19世紀にはフラやハワイ語、ハワイアンの信仰などとともにサーフィンも抑圧されてしまいます。1820年にアメリカから渡ってきた宣教師の一団によるキリスト教普及が原因です。

宣教師たちは、体を隠さない状態でサーフィンを楽しむことはモラル違反であるほか、大怪我をするだけでなく命を落とすリスクがあると説きました。1800年代後半にはハワイでサーフィンを楽しむ人々は減っていくことになります。

サーフィンの復活と幕開け

ハワイにおけるサーフィンは、このまま衰退の一途をたどるかと思われましたが、1900年代に入るくらいの頃、ワイキキやマウイ島、ニイハウ島などの一部でサーファーの姿が見られるようになります。

また、ワイキキに滞在していた有名な文筆家であるジャック・ロンドンが、ロイヤルスポーツという記事を執筆し、ハワイのサーフィンが世界に広まりました。

サーフィンを世界に広げるきっかけとなった存在として「現代サーフィンの父」として知られるデューク・カハナモクも関係しています。

デュークは、幼いころからワイキキの海でサーフィンやスイミングに触れて育ってきました。1912年のオリンピックでは、水泳自由形でハワイ出身者として初の金メダル獲得を成し遂げます。その後、サーフィンをアメリカやオーストラリアなどの諸外国に広めていきました。このようにさまざまな人々を通してサーフィンが復活・興隆していったのです。

なお、アウトリガーカヌーに関しても太平洋の島々で宗教的な意義を持つカヌー競争が行われていましたが、20世紀に入ってからハワイの観光地化にともない、レジャーやスポーツとして復活を遂げました。

近年のハワイにおけるサーフィンの動向

近年のハワイにおけるサーフィンの動向について気になる方もいるでしょう。

近年のハワイでは、多くの場所でサーファーがボードを操り、サーフィンを楽しんでいます。

特にサーフィンで有名なエリアがオアフ島のノースショアのビーチです。冬の時期になるとビッグウェーブが押し寄せることから、国際的なサーフィン大会がいくつも開催されます。

地元ハワイをはじめ、世界から波乗り好きなサーファーが集まってテクニックを競い合います。

また、ワイキキのビーチを中心にサーフィンのレッスンも盛んに実施されており、初心者から経験者までサーフィンを楽しめる環境が整ってきています。

マリンスポーツに興味がある方は、ハワイを訪れるときに、サーフィンが楽しめるスポットに目星をつけておくとよいかもしれませんね。

ハワイでサーフィンを楽しむ方法

ハワイでサーフィンを楽しむ方法

ハワイを訪れるとき、初心者がいきなりサーフィンを始めるのは、ハードルが高いと感じるかもしれません。

ハワイでは、単にサーフィンを行う以外にも、いくつか楽しむ方法があります。自分に適した方法を知っておけば、サーフィンを気軽に楽しめますよ。

ここでは、ハワイでサーフィンを楽しむ方法を解説していきます!

サーフィンのレッスンを受ける

ハワイでは、サーフィンのレッスンイベントが開催されています。

現地のインストラクターが、入水後のパドリングの仕方、ボードへの上がり方、波乗りの方法などを教えてくれます。

レッスンのパターンはさまざまです。インストラクター1人が生徒2名まで教えるパターンや、マンツーマンで個人指導してくれるパターンなどがあります。

初めてサーフボードの上に立って波に乗る感覚は、一生忘れられないほど感動的だと言います。

未経験でサーフィンの始め方がわからないのであれば、ひとまずレッスンイベントに参加してみてはどうでしょうか。

サーフィンの大会を観賞する

ハワイでは、さまざまなビーチでサーフィンの大会が開催されます。世界各地からサーファーが集まるため、トップレベルのサーフィンを観賞することが可能です。

自分で波乗りをするのが難しくても、ビーチでの観賞であればハードルは下がります。サーフィンについて詳しくなくても、観賞するのが好きだという方も珍しくありません。

大きな波に挑戦するサーファーの雄姿や、華麗なテクニックを見るだけでも、サーフィンの魅力を知るきっかけになるかもしれません。

マリンスポーツの経験がない方も、ぜひサーフィンの大会が開催されるサーフスポットをチェックしてみてください。

サーフショップに立ち寄ってみる

ハワイにおけるサーフィンの文化を感じたいのであれば、サーフショップに立ち寄ってみるのもありです。

サーフボードをはじめ水着やウェットスーツ、Tシャツなど、サーファー系のファッションアイテムがそろっています。

商品を眺めているうちにサーフィンについて興味が湧くかもしれません。

日本人スタッフが常駐している店舗であれば、わからないことも聞きやすいです。サーフィンのことを気軽に質問したいのであれば、日本人がいるお店を訪問してみましょう。

ハワイでサーフィンを楽しめるスポット10選

ハワイでサーフィンを楽しめるスポット10選

ハワイにおけるサーフィンは、レッスンを受けたり、大会を観賞したり、いろいろな楽しみ方がありました。

ノースショアやワイキキなどを訪れる方であれば、サーフィンを楽しめるスポットについて気になったのではないでしょうか。

引き続き、ノースショアやワイキキなどでサーフィンを楽しめるスポットをまとめてみます!

※サーフィンは水中事故に巻き込まれるリスクも少なくないスポーツです。サーフィンを行う場合、安全対策やサーフポイントの情報をご自身でも確認してください。

ノースショア

まずは、ノースショアのサーフスポットをご紹介します。

ハレイワ・アリイ・ビーチパーク

ノースショアへの玄関口となるハレイワタウンのすぐ近くにあるハレイワ・アリイ・ビーチパークは、サーファーに人気のビーチスポットとして知られています。

ライフガードが常駐しているほか、シャワーやトイレなどがあります。駐車場もあるので、車でもアクセスしやすいです。

ラニアケアビーチ

ハレイワを過ぎて北へカメハメハ・ハイウェイを走ったところには、「ラニ」という愛称で親しまれているラニアケアビーチのサーフィンスポットがあります。

実際に訪れた方が波を見たところ、波というより山がものすごい速さで迫ってくる印象を受けたとのことです。初心者が波をとるのは難しく、一度も波に乗れないことも…。中級者以上の方が検討したほうがよさそうです。

ワイメア・ベイ・ビーチパーク

ワイメア・ベイ・ビーチパークは、冬になると最大規模のビッグウェーブが押し寄せる屈指のサーフィンスポットです。20フィート以上の波が安定しているとき、サーフィンの大会が開催されます。

ノースショア初のライフガードとして500人以上を救ったエディー・アイカウさんの慰霊碑もあります。サーフィンの文化に触れたい方もチェックしてみてはいかがでしょう。

エフカイビーチ

エフカイビーチは、世界有数のプロサーファーが競い合うサーフポイントです。オアフ島の3大サーフィン大会の一つ「パイプラインマスター」が毎年開催されています。

幅広いビーチとダイナミックな波には一見の価値があります。日影が少ない場所なので、パラソルを持っていくのがおすすめです。

サンセットビーチ

サンセットビーチでは、冬季に高さ3m~8mのビッグウェーブが押し寄せ、世界レベルのサーフィン大会が開催されます。ハワイで最もきれいな夕日が見られる絶景スポットとしても知られています。

サーフィンの観賞だけでなく、夕日を楽しみたい方も訪れてみてはいかがでしょう。

ワイキキ近郊

ワイキキ近郊のサーフスポットをご紹介していきます。

ワイキキビーチ

ワイキキビーチは、ワイキキの中心にあり、ダイヤモンドヘッドに続く約3kmのビーチです。ビーチ沿いにはサーフショップがあり、ボードを貸してもらったり、サーフィンのレッスンを受けたりできます。

静かな波がサーフィンのレッスンに適していると言われています。サーフィンを体験してみたい方におすすめです。

クヒオビーチ

クヒオビーチは、サーフィン発祥の地として知られる海岸です。ハワイ王朝の王族たちが木製ボードでサーフィンに興じていたといいます。

すでにご紹介した現代サーフィンの父であるデューク・カハナモク像があるスポットです。ハワイにおけるサーフィンの歴史に触れたい方は訪れてみてはいかがでしょう。

ダイヤモンドヘッド・クリフス

ダイヤモンドヘッドを背にして左側のサーフポイントです。Cliffsが意味する通り、がけの下にあります。

コンスタントに波があり、気軽にサーフィンが楽しめる場所です。日本人も多く、初心者のレッスンが行われることもあります。

アラワイボートハーバー沖

ボウルズは、アラモアナを代表するポイントで、波のパワーが強烈です。コンディションが良いときはプロも集まります。

ロックパイルは、比較的メローな波質で初心者も挑戦しやすいポイントです。ただ、海底に岩を積み重ねたような地形で水深は浅めになっています。ドルフィンするとリーフにぶつかる場所もあるため注意が必要とのことです。

トングスビーチ

カピオラニ公園とダイヤモンドヘッドビーチパークの間にあるサーフポイントです。人が少なくて穴場だと言われています。ただ、ライフガードがいない点には注意が必要です。

カピオラニ公園でコインパーキングを利用できます。

まとめ

まとめ

今回は、ハワイにおけるサーフィンの歴史や楽しみ方、サーフポイントについてご紹介しました。

サーフィンは、サーフボードという板に乗って海の上をすべったり、波乗りしたりするマリンスポーツです。

古代ポリネシア系民族がアウトリガーカヌーを使って漁をしていたとき、沖から波に乗って戻っていたことがサーフィンの起源ではないかと言われています。

キャプテンクック船長がハワイを発見したときには、サーフィンが島民や王族の間で楽しまれていたようです。宣教師によってサーフィンが衰退してしまった時期もありました。

しかし、文筆家であるジャック・ロンドンや、「現代サーフィンの父」として知られるデューク・カハナモクなどによって、サーフィンは世界に広がります。現代のハワイでは、ノースショアやワイキキなどで、サーフィンが当たり前のように楽しまれるようになりました。

今回ご紹介したように、ハワイにはサーフィンのレッスンを受けられたり、大会が開催されたりするサーフポイントがあります。サーフィンをしなくても、観賞やお店巡りを楽しむことも可能です。

ハワイに対する理解を深めるためには、サーフィンの文化を知ることも欠かせません。ハワイ旅行を計画するときは、ぜひサーフポイントも意識しながら観光してみてはいかがでしょう。

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