突然ですが、皆さまはハワイのことをどれくらいご存知でしょうか?
常夏の島。アメリカ合衆国。「アロハ」という挨拶。フラダンス。世界的なリゾート地。
すぐに思い浮かぶイメージはいくつもあると思います。しかしハワイと呼ばれる地域が一体いくつの島によって構成されているか、というご質問に答えられる方はあまり多くありません。
よく「ハワイ6島」といわれることもありますが、正確には島は8つ。有名なハワイ島とオアフ島の他にも実は個性的な島がいくつもあるのです。
例えば一流のゴルフコースがあり、世界的な著名人のお忍びリゾート地となっているラナイ島。悲劇的な運命をたどり、現在は先住民の文化のみを残して営利活動が禁止されている「聖なる島」カホオラウェ島など。知ればそのどれもが興味深い土地に感じることでしょう。
観光やショッピングをするうえでは、その土地の知識が深ければ深いほどよりお得に楽しめることがあります。歴史を知らなければ見逃してしまうスポットや文化を知らなければ理解のできない商品なども多いからです。
当サイトではハワイのトレンドやオススメのエリアなど様々な情報を掲載していますが、今回はまずハワイを知るための第一歩。構成する島それぞれに関する歴史や特徴について解説し、厳選したおすすめスポットを53ヶ所ご紹介していこうと思います。
「ビッグ・アイランド」ハワイ島
それではまず、ハワイ諸島で最も大きな島である「ハワイ島」について解説していきたいと思います。
ハワイ島は同じひとつの島の中でも東西南北それぞれのエリアで特徴が分かれていて、様々な雰囲気を楽しむことができます。
東は古い街並みが楽しめる「ヒロ」がある一方で、西の海岸側は「カイルア・コナ」などの高級リゾート地が広がります。また、南端にある「ラ・カエ」ではアメリカ合衆国最南端となる広大な海岸線を望むことができ、北端ではゴツゴツとした溶岩台地の一本道でロードバイクを楽しむこともできます。
ハワイ島はおおよそ日本の岐阜県と同じくらいの大きさ。世界的には決して特別大きな島というわけではありませんが、このようにエリアによって様々な表情をみせるこの島を人々は敬意を込めて「ビッグアイランド」と呼びます。
天気・気候
なんとハワイ島には地球上の気候5種類(寒帯気候、 亜寒帯気候、 温帯気候、 熱帯気候、 乾燥帯気候)のうち、 亜寒帯気候を除く4種類がそろっています。
その理由としてハワイ島はその大きさだけではなく、標高4000メートルを超えるマウナケア山、マウナロア山などの巨大な山がそびえていることがあげられます。山頂は高山ツンドラ気候(寒帯)となっており、11月から3月にかけては降雪が確認されます。
また活火山として世界的に有名なキラウエア火山があるのもこのハワイ島。その影響により溶岩台地や火山性の砂漠、黒い砂のビーチもあることがまた見どころのひとつとなります。
これだけの気候のバリエーションをもつのは、8つあるハワイ諸島の中でもこのハワイ島のみ。観光の際には様々な自然の表情を楽しむと同時に、各エリアの気温に合った服装を用意しておきましょう。
歴史
ハワイ島は1778年にイギリスのキャプテン・クックことジェームズ・クックによって発見されました。翌年に彼は先住民との争いによって殺されてしまいますが、その記念碑がケアラケクア湾に設置されています。
また諸説ありますが、1795年にハワイ全土を統一したカメハメハ1世が生まれたのもこのハワイ島だといわれていて、生まれ育った街とされる「カパアウ」には銅像が建てられています。
東海岸にある「ヒロ」は日系移民によって開発された街で、古い街並みがそのまま残されているノスタルジックなエリア。この地域は歴史的に何度も津波によって壊滅的な被害を受けていることから、太平洋津波博物館が設置されています。
ハワイ島の見どころ13選
ここまでご説明してきたとおり、ハワイ島には皆様がイメージされているであろう「南の島」の雰囲気だけではなく、火山地帯ならではの風景や、古い街並みなど様々な見どころスポットが存在します。ここではその中から厳選した観光スポットについてご紹介させていただきます。
マウナケア山頂
ハワイ島といえばまずはここかもしれません。ハワイ諸島で最も高い、標高4,205mの頂点から見る景色に圧倒されること間違いないでしょう。晴れている確率がとても高いため、朝日や星空を見るツアーも大人気です。
またマウナケアの中腹にある休憩所「オニヅカ・ビジターセンター」はかつてチャレンジャー号の打ち上げ失敗事故で亡くなった日系の宇宙飛行士を記念しており、宇宙に関する様々な展示や天体観測の話などを無料で楽しむことができます。
冬場は雪が降り、夏場も平均気温が10度前後の高山気候なので、観光の際には防寒具を絶対に忘れないようにしましょう!
すばる天文台
またマウナケア山頂には世界的に有名な「すばる望遠鏡」もあります。
本来この施設は一般の方でも事前にWebページから予約していれば入館することができ、天体観測の最先端で活躍する天体望遠鏡を直近で見学できます。
ただし危険な場所であるため16歳未満の方や妊娠中の方は入館ができません。また残念ながら現在はコロナ禍の影響もあって、一般の予約をすべて受け付けていないようです。
そのほかの注意事項についても公式HPの記載を抜粋しておきます。入館受付を再開したらぜひ予約してみてください。
- すばる望遠鏡のご見学は、予めお申し込みをいただいているお客様に限ります。
- マウナケア山頂地域へのアクセスは4輪駆動車に限られています。
- 見学可能日は変更になることがあり、また直前のキャンセルもあり得ます。ご見学予定の前日および当日の現地での連絡方法をお知らせください。
- 地元情報によくご注意下さい。ハワイ島、特にお客様のお泊まり先とマウナケアを含む地域に災害の注意報や警報などが出されている場合には、見学プログラムを実施できない可能性が高くなります。
例:マウナケア山頂地域の強風、建物への着氷、山火事延焼中、暴風雨ないし台風 (ハリケーン) 警報、洪水警報、マウナケア山頂降雪・凍結など。
引用:すばる望遠鏡公式HP(https://subarutelescope.org/jp/)より
キラウエア火山国立公園
キラウエア火山国立公園はハワイ諸島で唯一の世界遺産でもあります。2018年9月に大噴火が起こり世界的なニュースとなりましたが、その4ヶ月後にはすぐ一般の立ち入りが出来るようになりました。
日本も火山大国なので、現在も活動しているこの火山を危険だと思われるかもしれません。しかしキラウエアの溶岩は日本のそれとは違いサラサラしていて、噴火にも大爆発を伴いません。「活発かつ安全な火山」とすらいわれているのです。
大定番のスポットということもあり、溶岩の近くまで行けたり、ヘリコプターで空から火口を眺められたりと様々なツアーが用意されています。「チェーン・オブ・クレーターズ・ロード」という海まで続く溶岩台地で天然の岩盤浴をするツアーも人気です。
4年ほど経ったとはいえ、地球規模でいえばまだ大噴火から間もないといえる希少なタイミングだといえるでしょう。いまこそキラウエア火山観光のチャンスかもしれません。
ワイピオ渓谷
ハワイ島北部にあるワイピオ渓谷は、ハワイ諸島の統一で有名なカメハメハ1世が子供時代を過ごした場所とされています。よってハワイの先住民にとっての聖地とされていて、別名も「王の谷」。歴史や文化を学ぶ上での重要な場所であると同時に、熱帯の島らしい雄大な景色を楽しむことができます。
2022年の2月に渓谷内へ入る道が閉鎖されてしまい、現在では住民などの関係者しか立ち入れないこととなってしまいましたので、観光するときは展望台へ向かいましょう。
アカカ滝州立公園
ハワイ島東部にはアカカ滝という定番スポットもあります。
州立公園内にはもうひとつ、カフナ滝というものもあり、ハイキングコースではこのふたつの壮大な景観を楽しむことができます。
また、このような滝や火山、渓谷などの大自然はハワイの神話にもたびたび登場し、歴史や文化を紐解くうえで欠かせない存在です。そのような部分を学んでから訪れると、また違った見方で味わうことができるでしょう。
ちなみにハイキングコースは舗装されている道で、坂もキツくないことから体力的に自信がない方でも安心して1周できるかと思われます。所要時間は20〜30分ほどで、熱帯雨林や独特の植生が見どころとなります。
プナルウ黒砂海岸
ハワイ島には、黒い砂の海岸がいくつも広がっています。
これは海まで流れ着いた溶岩が冷えて砕かれたもので、火山島であるハワイで見られる不思議な光景のひとつです。
その中でも特に有名なものがこのプナルウ黒砂海岸。ウミガメがよく日光浴していて、観光客を和ませます。流れが強い海なので海水浴をすることはできませんが、トイレは設置されているのでピクニックを楽しむのが定番となっています。
ちなみにウミガメはハワイで「海の守り神」とされていて、とても神聖な生き物です。ビーチで出会った際には最低3メートル以上の距離を置くことがマナーで、海岸によっては6m以上離れないと怒られてしまうこともあるそうです。
サウスポイント
カ・ラエ岬があるハワイ島南端のサウスポイントも見どころのひとつです。
サウス・ポイント・ロードと呼ばれる道を約30分進むことで岬へ行くことができ、その途中には強風を利用した風車や斜めに育った木々が見られます。
見つめる先から南極大陸まではなんの島もないらしく、そこにロマンを感じつつ海を眺めるのもいいでしょう。またかつてポリネシア人が上陸した際につくられた神殿の遺跡や神社なども散在し、このサウスポイント全体がアメリカの国定歴史建造物に指定されているとか。
途中に車がすれ違えないほど道が狭いポイントがあり、レンタカーの会社によっては保険適用外となる可能性があるので注意が必要です。また周囲には飲食店や雑貨店などは見当たらないので、あらかじめ持ち物は不足なく用意しておく必要があるでしょう。
シェルター・ケーブ
マウナラニ・べイホテル&バンガローズという豪華なホテルの敷地内にも人気スポットがあります。それが「シェルター・ケーブ」と呼ばれる洞窟で、大昔に流れてきた溶岩の表面だけが固まり、中身が流れ出てできたもの。この面白い自然現象は火山島ならではですね。
シェルター・ケーブの中には自然の光が上から差し込む部分があり、そこに立てばまるで光のベールに包まれた写真が撮れるそう。ベストな時間は正午近くなので、ぜひ試してみてください!
ホテルに宿泊しなくても敷地内を観光することは可能のようです。この不思議な自然現象を体感してみるのはいかがでしょうか?
ホノカアの街
ホノカアはハワイ島北部の小さな街。サトウキビ産業をおこなう日系人によって発展したそうで、まるで100年以上昔の時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができる街並みが特徴です。
特に1930年に建てられてから現在もまだ営業を続けているホノカア・ピープルズ・シアターはもはや建物そのものがアンティーク。そのほかにも味のある年季のはいったレストランやショップが並んでいます。
この街の人気グルメはテックスドライブインの四角いマラサダ。ちなみにマラサダとはもともとポルトガルのドーナツでしたが、そこにハワイのテイストが加わっていまではハワイ全体の代表的なグルメとなりました。
キャプテン・クック記念碑
ハワイ島を発見したイギリスの探検家キャプテン・クックが、先住民とのいざこざが原因で亡くなった場所。それがケアラケクア湾で、そこには彼の記念碑が建てられています。
歴史的な観光スポットでありながら、その周囲の景観はまさに南の島のイメージどおり。周りは熱帯の森に覆われていて、近づくにはそこを抜けるか海を渡るしかありません。大自然に守られながら祀られるキャプテン・クックに想いを馳せ、雄大な景観を楽しんでみるのはいかがでしょう。
ハプナビーチ州立公園
ハプナビーチはハワイ島最大の白砂海岸です。世界のベストビーチランキングでも常にトップ10に入っていて、晴天率が高いゆえに海水浴や日光浴、シュノーケリングやボディボードのスポットとして多くのファンから愛されています。
駐車場も広くてピクニックエリアもあるので家族連れにも人気が高く、もちろんトイレやシャワーも設置してあります。海辺にはライフガードが常駐していて、さらにはリゾートホテルに面しているのでトラブル対処の面においても安心できるでしょう。
ちなみに「ハプナ」とはハワイ語で「水の湧き出る生命の泉」。文字通り、その場にいるだけで生命のエネルギーをもらえそうな場所ですね。
ただし冬場は波が高くなることがあるので、海水浴の際には十分注意してください。
プウコホラ・ヘイアウ国立歴史公園
ハワイの歴史に興味をもった方には絶対おすすめのスポットがこちら。
かつてハワイ諸島を統一しようと動き出したカメハメハ1世が、戦闘の勝利を祈願してタテ75m、ヨコ33mもの巨大な祭壇をつくりました。それが当時のまま残されているのが、このプウコホラ・ヘイアウ国立歴史公園なのです。
全体に使われている石は30km以上離れた渓谷からなんと手渡しで運ばれたといいます。また「プウコホラ」とはハワイ語で「クジラの丘」という意味で、この地からクジラを見ることができることを表現しています。なお、いまでも冬場にはここからホエールウォッチングをすることは可能です。
リリウオカラニ公園
ハワイ島最大の街、ヒロにあるリリウオカラニ公園。ここには江戸風の日本庭園があり、南の島で日本の雰囲気を感じることができます。
ハワイ王国の最後の女王と同じ名前のこのスポットは、1917年に日系移民への敬意を表する目的で完成しました。その背景には当時サトウキビ畑などで働いていたのが移住してきた日本人達だったという歴史があります。
そういった所以から園内には朱色の太鼓橋や仏塔、石灯籠に茶室など日本文化の象徴がいたるところに設置されており、ただの観光スポットというだけではなく日本とハワイの深い関係の証そのものとなっているのです。
「集いの島」オアフ島
次はハワイ州都ホノルルがある「オアフ島」についてご紹介していきます。
いうまでもなくこのホノルルはハワイ諸島で最大の都市で、アメリカ本土にひけをとらない大都会。観光客、現地で暮らす人々ともにこの街を拠点としています。超高層ビル群と美しい大自然が共存する様子はそれだけでも一見の価値があるでしょう。
玄関口であるダニエル・K・イノウエ国際空港からは毎日多くの外国人が降り立ち、昔から現在にいたるまで世界中の人々の憧れのリゾート地としての「ハワイ」が詰まっているのがこのオアフ島。北岸のビーチはサーフィンの名所としても知られています。
天気・気候
オアフ島の気候はまさに「常夏の島」のイメージ通りのものだといえるでしょう。
年間を通して平均気温は5度前後しか変わらず、22度〜27度くらいで推移します。ただし乾季と雨季があり、降水量が異なるところに若干の注意が必要です。
4月〜10月ごろが乾季、11月〜3月ごろまでが雨季とされていて、雨季には朝や夕方にスコールが降りやすくなります。天候が不安定で雨が多いので、傘やレインコートなどの準備をしておいてください。
それに対して乾季は日本の夏よりも非常に過ごしやすいです。日差しは強いものの、ジメジメした湿気は一切なく、貿易風の影響もあり快適な環境を楽しめます。またハワイ島の周囲では6月ごろから台風やハリケーンが多く発生しますが、ハワイ自体を直撃することはほとんどないので安心してください。日の出が早く日の入りが遅いので、1日を長くゆっくりと感じることができるでしょう。
歴史
この島の歴史として特に有名なのが、旧日本軍による真珠湾攻撃でしょう。
太平洋戦争の幕開けとなったこの奇襲攻撃を記録する博物館がパールハーバーには建てられています。また無条件降伏文書に署名をし同戦争終結の舞台となった戦艦ミズーリ号も、このパールハーバーに当時のまま保存されています。
またホノルル市ダウンタウンの東側は1795年に誕生したハワイ王国時代からの政治的中心地となっており、当時建てられたイオラニ宮殿やカワイアハオ教会などが残されています。カメハメハ1世の銅像とともに歴史観光の定番スポットとなっているので、ご興味がある方はぜひ一度足を運んでみてくださいね!
オアフ島の見どころ20選
それではここからはオアフ島の見どころスポットについてまとめさせていただきます。
ダイヤモンドヘッド
まずはハワイで最も人気のスポットとして名高いダイヤモンドヘッド。約30万年前にできた巨大な噴火口が特徴的な、標高232mの死火山です。19世紀にイギリス人がこの山で見つけた鉱石をダイヤモンドと勘違いしたことから、このような名前になりました。
低い標高なのでハイキングコースとしても人気が高く、だいたい片道30〜40分程度で頂上までたどり着けます。登山道には手すりも用意されているので、子供もお年寄りも安心できますね!
展望台からはオアフ島全体を360度のパノラマで眺めることができ、絶景です。あまりにも眺めがいいので、かつてはアメリカ海軍の監視基地だったとか。
「ハワイといえばここ!」というスポットのひとつなので、ぜひ一度は訪れてみてはいかがでしょうか?
ワイキキビーチ
こちらも「ハワイといえば!」の定番スポット。観光を考えた時にまずこちらをイメージした方も多いのではないでしょうか?
青く美しいビーチの後ろに高層マンションやリゾートが林立する様子は、まさに南の楽園。空港に降り立ったあとはまずここにきて、ハワイを実感するのもいいでしょう。
ワイキキビーチはハワイ王国時代からリゾート地としてつくられていて、王族やお金持ちのための遊び場だったといいます。1900年台に入ると現代のようなリゾートホテルが次々と誕生し、アメリカ本土からの豪華客船ツアーがブームになっていきました。
アラモアナセンター
アラモアナセンターはワイキキビーチよりも西、ホノルルのダウンタウン側にある超大型のショッピングモール。屋根のないオープンエア型としては世界最大の大きさを誇ります。
全部で360店舗以上のテナントがあり、ハワイリゾートで思い切りショッピングを楽しみたい!と思う方には間違いなくおすすめのスポットとなります。CoCo壱番屋やリンガーハットなどお馴染みの飲食店もあるので、日本とのメニューの違いを楽しんでみるのもいいでしょう。
アラモアナ・ビーチパーク
アラモアナセンターの隣には広大な白砂ビーチを有するアラモアナ・ビーチパークという公園があります。敷地には「マジックアイランド」という半島もあり、夕暮れの風景がとてもフォトジェニックでSNS上でも大人気です。
またマジックアイランドの砂浜はラグーンになっており波が高くなりにくく、小さな子供でも安心して遊ばせることができます。
KCCファーマーズマーケット
ダイヤモンドヘッド麓の北側にはカピオラニ・コミュニティ・カレッジ(KCC)というハワイ大学系列のカレッジがあります。
ここの駐車場で毎週土曜日の午前7:30~11:00に開催されているのが、ハワイでもっとも規模の大きな青空市場「KCCファーマーズマーケット」。100以上の屋台が設置され、ハワイならではのおみやげやグルメを誰でも楽しむことができます。
曜日と時間が決まっているイベントなのでタイミングを合わせる必要がありますが、ホノルルを訪れた際には一度遊びにいってみたいスポットのひとつだといえます。
イオラニ宮殿
ホノルル市街のど真ん中に突如そびえる荘厳な王宮。周囲の現代都市の景観とのアンバランスさに不思議な感覚を覚えるかもしれません。
この建物は「イオラニ宮殿」と呼ばれ、1882年にハワイ王国のカラカウア王によって建てられた公邸です。ハワイがアメリカの州となるまでの間、ここでハワイの政治がおこなわれていました。
中ではハワイ王国の歴史や王の一族が実際に使っていた家具などが展示されていて、日本語のガイドも完備されています。宮殿内や地下ミュージアムのツアーもあるので、ウェブサイトから申し込んでみるのもいいでしょう。
マノア滝
ワイキキから車で20分ほどの位置にあるマノアの街。その山側にハイキングコース「マノア・フォールズ・トレイル」があります。
そのコースにしたがって熱帯雨林で森林浴をしながら1時間半ほど進むと、そこには高低差60m以上の大きな滝があります。道程には急な勾配もなく子供でも歩くことが十分に可能で、タレントのヒロミさんもハワイに行くと必ず歩くそうです。
2021年に2年間のリニューアル期間を経て再オープンし、さらにハイキングコースは歩きやすく改善されました。ダウンタウンの雰囲気を楽しんだあとはこの大自然に囲まれて癒されてみるのもいかがでしょうか。なお、駐車場代は7ドルかかります。
ホノルル美術館
ホノルル美術館はホノルルダウンタウン東側にあり、アメリカで最も素敵な美術館のひとつとされています。
1927年にアナ・ルイスによってハワイの子供たちに世界各地の芸術を伝える、という目的で設立されました。現在では5万点を超えるコレクションを保有し、その趣旨どおりに西洋やアジア、日本、オセアニア、アフリカ、アメリカなど様々な地域の絵画や彫刻が展示されています。
各ギャラリーを回廊で繋いだ明るい設計になっており、庭も緑に囲まれていてリラックスできる空間になっています。館内にはランチの時間のみ営業する素敵なカフェもあるので、ぜひ癒されに訪れてみてください。
ホノルル動物園
こちらもワイキキの中心からほど近く、子供連れにおすすめのスポットとなります。
カピオラニ公園の中にある大型の動物園で、日本の上野動物園とほぼ同じ大きさとなります。丸1日過ごすのも散歩にふらっと寄るのもオススメで、まるでジャングルのような緑に囲まれているので雰囲気に癒されることもできます。
「ケイキ・ズー」という小動物と触れ合える子供向けのエリアもあり、子供連れへの配慮も行き届いた素敵な動物園です。
カイルアタウン
ホノルルとはホノルル・ウォーターシェド森林保護区を挟んで反対側の海岸に、カイルアタウンという街があります。
こちらは近代的な都市のホノルルとは異なり、ノスタルジックな雰囲気が漂うおしゃれな街。可愛いカフェや雑貨屋さんがたくさん建ち並び、ポップな色合いの建物がとても写真映えします。アサイーボウルやパンケーキなどのスイーツやステーキの有名店なども多数あり、お腹も心も満たされる大人気のエリアです。
ココヘッド・トレイル
ハワイといえばマリンスポーツのイメージがあるかもしれませんが、ハイキングもそれに並ぶアクティビティとして人気があります。
山道を登るハイキングコースは「トレイル」と呼ばれていて、前述のマノア滝も「マノア・フォールズ・トレイル」の中にあるスポットとなります。
そしてそのトレイルの中でもオアフ島最難関と呼ばれているのがこの「ココ・クレーター・レイルウェイ・トレイル」。標高368mのココヘッドという山を登るコースで、頂上から見える景色はオアフ島全体を見渡せる最高のパノラマです。
ココヘッドは第二次世界大戦中に通信基地となっていて、物資を運ぶトロッコ線が頂上から麓にかけて運行していました。それが廃線となり、1048段あった線路の枕木が階段としてそのまま利用されトレイルが出来上がったのです。
ハイキングの所要時間は2時間ほどなので、体力に自信がある方はぜひチャレンジしてみてください!なお入場料は無料です。
ハナウマ湾
ワイキキから約10km東には珊瑚礁が広がる美しい「ハナウマ・ベイ」というビーチがあります。海は透明度が高く、2004年と2016年には全米ベストビーチランキングで1位になるほど。シュノーケリングのスポットとしても世界で類をみないベストな環境だといえるでしょう。
ハナウマ・ベイは自然保護区に指定されており、生態系と環境を保護するために禁止事項も多いです。ビーチに降りる前には必ずルールを把握できる映像をシアターで見なければならないというのもユニークなポイントです。
入場券は7.5ドルほどで12歳以下は無料、毎週火曜日は定休日となっています。またビーチにはお店は一切ないので、入り口のギフトショップやスナックスタンドで調達しておきましょう。
マカプウ岬
オアフ島の東端にある「マカプウ」というエリア。こちらはリゾート地として賑わうワイキキの雰囲気とは異なり、大自然そのままの景色が楽しめます。
特にマカプウの岬はパワースポットとして観光客に人気で、周囲にはハイキングコース(トレイル)やイルカと一緒に泳ぐことができるシーライフパーク、隠れたビーチなど魅力的な場所もたくさんあります。
ワイキキからは車で20〜30分ほど、バスだと1時間で着くので、アクセスもしやすく気軽に行けるスポットだといえるでしょう。
ノースショア
オアフ島北部の「ノースショア」と呼ばれる地域はサーフィンのメッカ。
しかしサーフィンをやらない方にとってもこのエリアは魅力的です。中心地となるハレイワタウンは古き良きハワイの雰囲気が残るのんびりとした街で、ここにしかないお土産やグルメが盛り沢山なのです。
ワイキキからはバスだと片道2時間ほどかかりますが、レンタカーで移動できれば1時間ほどで到着します。
ワイキキ水族館
ワイキキ水族館はダイヤモンドヘッドの麓の西側海岸沿いに位置する、子供連れに人気のスポットです。小規模ながらも110年以上もの歴史があり、ハワイにしか生息しない生き物が数多く展示してあります。
子供が参加できるようなイベントなども盛り沢山。特にハワイの珊瑚礁を再現した「珊瑚礁の端」では実際に海の生き物と触れ合えることもあり大人気です。スマホのアプリで無料のガイドも聴けるので、英語に自信がない方でも楽しめるに違いありません。
クアロア・ランチ
「クアロア・ランチ」はオアフ島の北東部に位置する広大な放牧場です。山々や草原、ビーチが4000エーカーもの土地に広がり、映画やCMのロケ地としてしばしば使用されています。
バギーや乗馬、映画ロケ地ツアーなどアクティビティがたくさん用意されていて、遊び尽くそうと思えば丸1日は必要なほど充実しています。子供からお年寄りまで楽しめるレジャー施設ですので、ぜひご家族で訪れてみてください。
なお入園料は無料です。
タンタラスの丘
ハワイで夜景を楽しみたいと思ったら「タンタラスの丘」がおすすめです。
ここはホノルルの北のコオラウ山脈の裾にある丘で、ダイヤモンドヘッドやワイキキのビル、住宅街、海が同時に見られる絶景スポット。火山噴火によってつくり出された地形で、「天然のテラス」とも呼ばれています。
タンタラスの丘へはワイキキから車で30分ほどですが、バスはないので注意してください。行く際はレンタカーかツアーの利用を検討しましょう。
インターナショナル・マーケット・プレイス
ワイキキビーチの沿いのリゾートエリアには「インターナショナル・マーケット・プレイス」というショッピングモールがあります。
世界的なブランドが軒を連ねていて高級感があふれる反面、樹齢100年以上の木である「バニアンツリー」が立っているゾーンがあったりと自然を意識したデザインになっています。
ちなみにかつてはこの巨大なバニアンツリーの下に屋台や露天が並ぶ、南の島の熱気にあふれた独特のマーケットだったそう。大幅にリニューアルした今もその名残を絶妙に残した雰囲気づくりがされていて、行くだけで面白いスポットだと思います。
モアナルア・ガーデン
モアナルア・ガーデンといえば、「日立の樹」が植えられていることで有名です。
「この〜木なんの木?」の歌でお馴染みのあの巨大な樹は樹齢130年を超えているといわれ、見るだけでパワーをもらえそうな存在です。また1850年ごろにカメハメハ5世の別邸として建てられたコテージもあり、歴史に興味がある方にとっても楽しめるスポットとなっています。
ワイキキからは車で30分ほど。空港からの方が近いので、到着してレンタカーを借りたらまず寄ってみる、というのも手かもしれません。
ビショップ博物館
ビショップ・ミュージアムはワイキキからバスで40分ほどの距離にあるハワイ最大の博物館で、ハワイ文化やポリネシア文化についての膨大な量の資料を展示しています。創立はなんと1889年で130年以上の歴史をもち、味のある建物や内装を見るだけでも価値があるかと思います。
広い敷地内をすべて見て回ると1日あっても足りないほどのボリュームで、さらにプラネタリウムやカフェ、サイエンスアドベンチャーセンターまである充実ぶり。歴史や科学が好きな方にはたまらないスポットです。
「渓谷の島」マウイ島
「マウイ島」はハワイ諸島で2番目に大きな島として知られています。
またハワイ島、オアフ島よりもさらに手付かずの大自然が広がっていて、特にハレアカラ火山国立公園はその異星のような雰囲気からSF映画のロケ地としてしばしば使われるほど。イアオ渓谷州立公園も恐竜映画のロケ地として有名です。
歴史的にもこの島は重要な場所で、18世紀にカメハメハ大王が政治の拠点として港町ラハイナに首都をおきました。サトウキビや捕鯨などの産業で経済的にも栄え、まさに大自然と人間の文化が共存する島だといえます。 西のカパルア・カアナパリ地区、南のワイレア地区、東のハナ地区などリゾートエリアも充実していて、観光するうえで不便なことはありません。冬にはザトウクジラが集まりホエールウォッチングの名所としても賑わっています。
天気・気候
マウイ島の気候はオアフ島とよく似ていて、雨季と乾季があります。また標高3000mを超えるハレアカラ火山が貿易風を遮るため、南西部のリゾート地カアナパリやラハイナでは一年を通して雨が少なく晴れが多いです。
反対に東のハナ地区では雨が多くなるので、こちらを訪れる際には傘などの準備を整えておきましょう。
歴史
前述のとおり、マウイ島の港町ラハイナは1820年から1845年までハワイ王国の首都とされ、ハワイ諸島を統べる上での重要拠点となっていました。
そのひとつの理由として、マウイ島は当時上陸するのが難しい地形をしていたということが挙げられます。1778年にキャプテン・クックがマウイ島を発見した時も停泊するポイントがうまく見つけられずに上陸をあきらめたといわれているほど。敵に攻められずらい場所に首都をおくのは国防の鉄則といえます。
さらにマウイ島の見どころのひとつであるイアオ渓谷州立公園はハワイ諸島の統一を目指すカメハメハ軍と首長カヘキリが率いるマウイの軍勢とが激戦を繰り広げた地だとされています。
マウイ島の見どころ7選
それではマウイ島の見どころについてまとめさせていただきます。
ハレアカラ国立公園
マウイ島定番の観光スポットといえば、この「ハレアカラ国立公園」です。ハレアカラ山はマウイ島の最高峰で、巨大なカルデラをもつ休火山。
赤土の広がる斜面の風景はまるで火星を彷彿とさせる光景で、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』など数多くのSF映画のロケ地となってきました。まるで宇宙のような風景に度肝を抜かれること間違いなしでしょう。
また、頂上付近では銀剣草というハワイの山上でしか見られないとても珍しい植物がいたるところに生えており、花や草木に興味がある方にとっては非常に貴重な経験ができるはずです。
そのほか雲海の上から夕日や星空、朝日を眺めるツアーも大人気です。下山の際はマウンテンバイクで一気に駆け降りるという楽しみもあります。ただし標高は3000mあるので防寒着の用意を忘れないようにしてください。
イアオ渓谷州立公園
マウイ島の別名は「渓谷の島」ですが、その由来ともいえる場所がこのイアオ渓谷州立公園です。この公園は島中心部のプウククイ火山周辺にあり、熱帯雨林に覆われた光景はさながらジュラ紀のよう。実際に恐竜映画のロケ地として使用されることもあり、ハイキングコースでは時代を飛び越えたタイムスリップ感が楽しめます。
また敷地内にはマウイ島で最も有名なランドマークでもある、「イアオ・ニードル」があります。早朝などは高さ365mの突き出した崖の上に雲がかかることもあり、絶景として人気が高いスポットです。
マアラエア港
マウイ島はホエール・ウォッチングの名所としても世界的に有名です。地球に生息する8000頭ほどのザトウクジラのうち3000頭ほどがマウイの近海で越冬するということから、島全体がクジラの保護区に指定されているほど。
そのウォッチング・スポットとして特に名前が挙がるのが、この「マアラエア港」です。冬の間は数多くのホエール・ウォッチングツアーが開催され、観光客にとっての大人気エリアとなっています。
モロキニ島
マウイ島とカホオラウェ島の間に、三日月形の小さな無人島があります。これが「モロキニ島」で、シュノーケリングの名所として知られています。
周辺の海は海洋生物保護区に指定されていることもあり透明度が非常に高く、色とりどりの熱帯魚や珊瑚焦を楽しむことができます。ウミガメやイルカも集まることがあるので、思わぬ感動の出会いが待っているかもしれません。
ラハイナ
ハワイ王国の首都だった「ラハイナ」は、現在ノスタルジックな雰囲気があふれる歴史保護地区。港には各国からのクルーズ船が停泊し、夕日に染まる街のロマンチックさは多くの観光客を魅了しています。
樹齢が120年を超えるバニヤン・ツリーが各所にあることも街の独特の景観づくりに一役買っています。昔ながらの教会やホテルなどの建物を楽しむもよし、個性的なグルメを堪能するもよし。ぜひ何度も訪れて自分なりの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか?
カアナパリ・ビーチ
マウイ島屈指のリゾート地である「カアナパリ・ビーチ」は4.8kmにわたって続く白砂の海岸線。近くにはリゾートホテルが建ち並び、観光客で常にあふれている人気スポットです。
北端の崖では毎日夕暮れ時に「クリフ・ダイビング」というショーがおこなわれており、昔のハワイ人の格好をしたダイバーがトーチを灯しながら海に飛び込むというダイナミックな演出が見られます。
シュノーケリングやダイビングなどのアクティビティも楽しむことができ、ホエール・ウォッチングを目的にくる観光客も多いです。マウイ島にきたらこのビーチは外すことのできないスポットのひとつといえるでしょう。
キヘイ・ワイレア
キヘイやワイレアといったリゾートエリアもマウイ島では外せないスポットです。
白砂海岸に青い海、緑に囲まれたホテルといった光景は、まさに「南の島の楽園」。それぞれに個性がありますので、色々と回って自分の一番好きな場所を探したいところです。
特にマウイ島のカアナパリ・ビーチやキヘイ、ワイレアは全米でも有数の美しいビーチとして知られており、同じ有名なオアフ島のワイキキビーチよりも広いにもかかわらず比較的観光客が少なく、とてもリラックスできる空間となっています。
「大自然の島」カウアイ島
「カウアイ島」はニイハウ島と並んでハワイ諸島の中で最も古い島とされています。
マウイ島と同様にサトウキビや捕鯨産業が経済の中心となっていましたが、現在は少しの製糖工場を残してすべて観光業にシフトしているそうです。
古代から変わらない大自然が広がり、ハワイ諸島では珍しい白砂のビーチも点在します。ここまでご紹介した他の3島(ハワイ、オアフ、マウイ)と比べると割とマイナーな部類に入り観光客の数も少ないので、自然を感じるリゾートとして楽しめるかもしれません。
天気・気候
島の中心にあるワイアレアレ山が貿易風を遮るため、東部と西部では極端に降水量が異なります。東部にある郡庁所在地のリフエは年間の降水量が1755mmもあるのに対して、西部のケカハでは300mmにも達しません。
そのほか東部のワイルアやカパア、南部のポイプなどが人気のリゾートとして知られていますが、降水量の違いなどを考慮した準備をするようにしましょう。
ワイアレアレ山の山頂付近はその高度と気温から年間12000mmもの降水量を記録するといいます。この雨による侵食がワイメア渓谷やナ・パリ・コーストの荘厳な景観をつくったのです。
植生についても非常に豊かで、アラカイ湿地の付近でカウアイ島独自の2500種類もの植物やハワイミツスイ類などの世界的に希少な鳥が生息しています。
歴史
カウアイ島とニイハウ島はカウムアリイ王が統治するエリアでしたが、ハワイ諸島統一を目指すカメハメハ1世によって攻め入られることとなりました。
島の疫病によって2度もの侵略を防ぐことができたものの、諦めないカメハメハ大王はさらなる攻撃を続けます。3度目の侵略で多くの血が流れることを恐れたカウムアリイ王は、自らカメハメハの部下となりました。
その後もカウムアリイ王は密かにロシア人の協力を得て要塞の建設をし、カメハメハ1世に対抗しようと目論みます。しかし先住民とアメリカ人の抵抗によってロシア人が追放。計画は破綻してしまい、彼の死と同時にカウアイ・ニイハウ両島はハワイ王国に併合されることとなりました。
カウアイ島の見どころ8選
それではカウアイ島の見どころスポットについてまとめさせていただきます。
ワイメア渓谷州立公園
大渓谷として世界で最も有名なものは、アメリカのアリゾナ州にあるグランド・キャニオンだと思います。しかしこのカウアイ島にも実は巨大な渓谷が存在するのです。
それがこの「ワイメア・キャニオン」。島の名所のひとつで、曲がりくねった山道の先にある展望台からは地球の壮大さを直近で感じることができます。『トム・ソーヤーの冒険』で有名な作家マーク・トウェインも圧倒されて「太平洋のグランド・キャニオン」と呼んだとか。
渓谷の長さは約22km、深さは1000m以上もあり、太平洋では一番大きな渓谷です。カウアイ島はニイハウ島と並びハワイ諸島で最も古く形成された島といわれていて、地球の歴史と鼓動を感じるパワースポットだといえるでしょう。
ナ・パリ・コースト
大自然がそのまま残るカウアイ島には、長い年月をかけて雨風に侵食された迫力ある海岸線の景観が多く残ります。その代表としてあげられるのが「ナ・パリ・コースト」。島の北西約27kmにわたって続く海岸線には最高で約1000mにもなる雄大な崖が連なります。
ヘリコプターで上空からこの島を見るツアーもかなり人気で、かつて映画『ジュラシック・パーク』のロケ地にもなったこの海岸線を俯瞰したい映画ファンも多いとか。
ほかにも熱帯の植物が生い茂る渓谷や海に落ち込む大きな滝などがあり、大自然の神秘さを感じるには最適のスポットだといえます。
ワイルア川州立公園
「ワイルア川」はカウアイ島最大の川で、かつてポリネシアから移住してきた人々が最初に住み着いた土地ということもあり「ハワイ文化発祥の地」と呼ばれています。
そんな神聖な川をクルーズするツアーが観光客に人気で、途中には大きな滝や熱帯のジャングルが広がっており、自然のパワーを感じるアクティビティが楽しめます。
また、州立公園の中には「シダの洞窟」というかつてハワイ王国の王族たちが結婚式やパーティーを開催していた聖地も。現在では恋人同士が訪れると永遠の愛が約束されるパワースポットとして、カップルに人気があります。
キラウエア灯台
カウアイ島の最北端は、ハワイ諸島の最北端でもあります。そこにひっそりとたたずむレトロな建物が、この「キラウエア灯台」。1913年にハワイとアジアを繋ぐ商業線のために建てられました。ちなみに回転式の灯台としては世界最大です。
周囲は野生動物保護区に指定されており、断崖の絶景と同時に様々な野鳥の姿を見ることができます。また冬場はザトウクジラが見えることもあり、灯台の横のビジターセンターではこれらの自然動物保護に関する展示がなされています。
カララウ渓谷
「カララウ渓谷」はワイメア渓谷とセットで観光されることの多いスポットです。
壮大な渓谷の奥に青い海が広がる絶景はワイメアのそれとはまた異なり、一見の価値があるものだと思います。
どちらの渓谷にもいえることですが、標高の高いところに位置しているため天気が変わりやすい点に注意が必要です。逆にいえばコンディションが多少悪くても、少し我慢して待つことができれば一気に晴れて絶景を望むことできる可能性もあります。
渓谷への道中にはフルーツスタンドもあり、季節の南国フルーツがカットされて売られているのでそれも楽しみのひとつです。
ポイプビーチパーク
「ポイプビーチ」はカウアイ島で一番人気のビーチです。
ワイキキやワイレアのようなリゾートという雰囲気とはまた異なり、田舎感があふれる環境でゆったりとした時を過ごすことができます。
とはいえトイレやシャワーなど必要な施設やショッピングができるお店などはそろっており、ライフガードも常駐していることから安心して遊ぶことができます。小さな子供向けの浅瀬もあり、家族でのんびりと楽しめるスポットだといえるでしょう。
絶滅危惧種のアザラシであるハワイアン・モンクシールやザトウクジラを見ることもできる点も、生き物に興味がある方にとっては嬉しいポイントです。
ハナレイ湾
「ハナレイ湾」は冬に波が大きくなる特徴があり、サーフィンの名所となっています。またカウアイ島最大の湾らしく夏はヨットが数多く停泊していて、リゾート地らしい賑わいのあるエリアでもあります。
また湾内にある1892年につくられたハナレイ桟橋は釣りをする地元の方や楽器を演奏する人などが隅にならぶ人気スポット。夕方にはサンセットを背景に浮かび上がる桟橋がとても写真映えするので、SNS上でも多くの投稿がされています。
ハロナ潮吹き岩
オアフ島の東海岸にあるハナウマ湾とサンディ・ビーチの間には「ハロナ潮吹き岩」という面白いスポットがあります。
穴の開いた巨大な岩に波が入り込み、まるで海面に浮上したクジラのように潮を吹き上げるという現象が起こるのです。その高さは約10mにまで達し、展望台から見ている観光客の直近に迫るかのような迫力があります。
溶岩によってできた岩だからこそ起こりうる奇跡のような形状がこの現象を生み出しており、一見の価値は必ずあるといえます。
またこの周辺の景観も見事なもので、溶岩流で出来た真っ黒な岩場や白砂のビーチが美しい海岸線をつくりだし、海の果てにはモロカイ島やラナイ島が見えることもあります。冬にはクジラが確認でき、駐車場近くには「秘密のビーチ」と呼ばれるエタニティ・ビーチもあるのです。
見どころ満載のスポットなので、カウアイ島を訪れた際には一度行ってみることをおすすめします。
「パイナップル・アイランド」ラナイ島
「ラナイ島」はまるで月面のような光景が広がる神秘的なエリアです。
空港から島唯一の街ラナイシティまでは道路が舗装されているものの、その他は赤土の大地が剥き出しになった未舗装の道が続きます。
観光客も少ないので人間の手が加えられていない火山帯諸島独特の自然をプライベート感覚で楽しむことができます。また一流のゴルフコースもあり、人目を避けたい世界の有名人がお忍びで訪れるリゾート地でもあります。
天気・気候
その土の様子からもわかるように、ラナイ島はハワイ諸島の中では比較的乾燥したエリアとなります。とはいえラナイシティでは年間降水量は1060mmあり、生活の上で問題はないといえるでしょう。平均気温は夏で23度、冬で19度と過ごしやすいのも特徴のひとつです。
歴史
ラナイ島は1500年代までは無人島だったとされています。ハワイ王国の樹立後は島の南部がカメハメハ大王の避暑地として利用され、釣りをよく楽しんでいたそうです。
20世紀に入ると果物の世界輸出で有名なドール社が島内でパイナップルの栽培を開始。世界規模のパイナップル農園として栄えたことでラナイ島は「パイナップル・アイランド」と呼ばれるようになりました。
現在は島の大部分が大富豪ラリー・エリソンの私有地となることで環境の保護がなされています。ちなみにパイナップル農園は海外へと移転されました。
ラナイ島の見どころ2選
ラナイ島の観光スポットについてまとめさせていただきます。
ラナイ・シティ
ラナイ島にある唯一の街がこの「ラナイ・シティ」。1900年初頭にパイナップル産業で発展し、いまは地元アーティストのギャラリーやショップ、おしゃれなカフェなどが建ち並ぶレトロなエリアとして賑わっています。
すべて歩いて回れるほどの小さな街なので、1日あればどこに何があるかを把握できるはずです。そのうえで滞在することで、ある種の「地元感」を味わうこともこの街を楽しむ醍醐味のひとつでしょう。
ちなみに標高が約500mの場所に位置しているので、ハワイの中ではかなり涼しいエリア。過ごしやすい反面、思わぬ体調不良を起こす可能性もありますので服装には十分注意してください。
プウペヘ
別名「スウィートハート・ロック」とも呼ばれるプウペヘはラナイ島南東部にある断崖です。夕暮れ時にはとてもロマンティックな景色となり、観光客に人気があります。
高級リゾートホテルの「フォーシーズンズ・リゾート・ラナイ」からハイキングコースを15分ほどたどると展望ポイントに到着します。この地にはかつてハワイの戦士が美しい恋人を波にさらわれて失い、悲しみのあまり24mの崖から飛び降りて自殺したという伝説があり、これを頭に入れておくと景観がさらにドラマティックになることでしょう。
「禁断の島」ニイハウ島
「ニイハウ島」はハワイ諸島の西端に位置する、最もマイナーな島のひとつです。
その理由としてはこの島全土が個人所有の土地であることが挙げられ、基本的に観光客は上空からヘリコプターか飛行機で接近することしかできません。
そのため島内は手付かずの自然が残されており、「プーワイ」という唯一の集落には先住民を含めた100人ほどが生活しています。
天気・気候
ニイハウ島は降水量が少なく、乾燥しています。
かのキャプテン・クックが上陸した際にも水や食料を十分に確保できずに困ったそうで、干ばつが起きたという記録も残っているほどです。
しかし決して砂漠のような荒れた大地というわけではなく、上空から観察するだけでも森や湖があり手つかずの大自然が残っている様子が見られます。
歴史
このようにミステリアスなニイハウ島。その歴史や経緯が気になる方もいらっしゃるかと思います。
個人所有の歴史は1864年ごろ、スコットランドから移住してきたエリザベス・シンクレアが当時の国王カメハメハ5世から島を買いとったことから始まります。なんとその値段はピアノ1台+1万ドル。破格の値段でこの大自然の島を手に入れることができたということがわかりますね。
エリザベス・シンクレアが亡くなったのちは、その子孫であるロビンソン一族が所有者として島を守っているそうです。
また1941年の真珠湾攻撃の際、日本人パイロットの西開地重徳がこの島に不時着。住民たちは彼を手当してくれましたが、そのうちのひとりが銃器や地図を盗んだことから争いとなってしまいます。日系2世アメリカ人の原田義雄がその仲介をしますが、西開地は住民によって殺され、原田も敵国の味方をしたことで悩み自殺してしまいます。
この事件は「ニイハウ島事件」として歴史に刻まれることとなりました。
ニイハウ島の見どころ
ニイハウ島は個人所有の土地なので、ロビンソン一家のヘリコプターによる公認ツアーのみが唯一の観光手段となっています。ちなみにこのヘリコプターは住民のための緊急時用の移動手段として用意されているため、その維持費のために小規模のツアーがおこなわれているという説もあるそうです。
このツアーに参加すると島に上陸することができるので、手つかずの大自然を直近で楽しむことができます。しかし島民の写真を撮ることや話しかけることはNG。先住民の昔ながらの文化や生活を守るために徹底したルールが敷かれています。
とはいえ上空から美しい景色を眺めたり透明なビーチでシュノーケリングをすることができるこのツアーは観光客には人気があります。ハワイ固有のアザラシ、ハワイアンモンクシールにも出会うことができるということで、機会があれば参加を検討してみるのも面白いでしょう。
「友情の島」モロカイ島
「モロカイ島」もハワイ諸島で最もマイナーな島のひとつです。
このエリアも手つかずの大自然が広がっており、先住民の風習や伝統が大切に守られています。しかし観光に制限がかけられているわけではなく、誰でも上陸することは可能です。
中心となる街やリゾート地区もありますが、ヤシの木よりも高い建物はありません。また舗装されたハイウェイによって島を横断することもできます。数本の道で島の見どころを網羅できるシンプルな構造になっており、信号はひとつもありません。
知名度がないがゆえに観光客は少なく、下界の喧騒を忘れられる天国のような島。モロカイ島は「ハワイの中のハワイ」とも呼ばれているほど、知る人ぞ知る秘密のリゾート地といった存在なのです。
歴史
モロカイ島は先住民によって魚の養殖がおこなわれていました。その技術は洗練されていて、南海岸一帯には石の壁で囲まれた60箇所もの養殖池の跡が確認できるそうです。
またこの島はフラダンス発祥の地ともいわれており、マウナロアという街の近くで生まれたとされています。その他先住民の文化やスタイルが昔のまま大切に受け継がれている土地のひとつなのです。
モロカイ島の見どころ3選
モロカイ島の見どころスポットについてまとめさせていただきます。
カプカヘフ・ビーチ
モロカイ島の西部には、ハワイ諸島で最も広く、最も観光客の少ないビーチが広がっています。ほとんど知られていないがゆえに青い海も砂浜も独り占めできるチャンスが多く、隠れた名スポットが数多く存在します。
そのうちのひとつがこの「カプカヘフ・ビーチ」で、夕日に照らされる景色がロマンティックで定評があります。また隣にはハワイ最大級の白砂ビーチであるパポハク・ビーチもあり、どちらも含めて約66kmにもわたる長大で美しい海岸線を形成しています。
ハラワ渓谷
ハラワ渓谷はハワイ諸島を形成する他の島で見られる渓谷とは異なり、比較的低い山で構成されています。しかしかつてこの地が島唯一のタロイモ生産地であったり、ハワイ先住民最古の発掘物が見つかっていたりと歴史的にも重要なポイントとなっています。
かつておこなわれていたタロイモ栽培は広範囲におよび、一時期は数千人規模の人口を有するまでにもなりましたが、20世紀に起きた2度のアリューシャン地震によって畑は壊滅。現在ではこの渓谷に住むのは数家族だけだといわれています。
カラウパパ国立歴史公園
カラウパパ国立歴史公園には人の手が届いていない壮大な大自然が広がっており、それは大きな魅力のひとつです。しかしこの場所を語るうえで歴史の知識は不可欠でしょう。
モロカイ島の中央北部に突き出た半島は、かつて1866年から1969年までの約100年間、ハンセン病患者が強制的に収容された土地です。
そんな患者たちを救おうと、ベルギー人のダミアン神父が献身的な活動をこの地でおこないました。残念ながら彼はハンセン病によって倒れてしまいますが、その信念を受け継ぐ女性聖マリアンヌ・コープによって患者のケアのための施設運営が続けられます。
そんな慈愛と献身に満ちた土地であることを知ったうえでこの景色をみると、一味違った感傷を味わうことができるのではないでしょうか。
なおこの周辺一帯は自然保護地区となっており、公園に行く手段はカラウパパ空港からのフライト、もしくはハイキング・ツアー、ラバに乗って移動するミュール・ライドのみ。車では行けないので注意してください。
「聖なる島」カホオラウェ島
「カホオラウェ島」はハワイ諸島の中で最も小さい島です。
マウイ島の沖合にあり、海岸から肉眼で確認することもできます。現在はハワイ先住民の文化と宗教の活動にのみ使用することが許されており、観光客は立ち入ることができません。
沖に浮かぶその様子を確認するに、豊かな森や渓谷があるような島ではなく、全体的に赤土の剥き出した乾燥した大地であることがわかります。
歴史
カホオラウェ島は悲劇の歴史をたどってきました。
もともとはこの島にも少なからず緑があったといわれています。しかしハワイ王国が樹立されるまでの戦いに巻き込まれ、その植生は失われていきました。
また18世紀に西洋人がやってくると、彼らは食料確保のためカホオラウェ島にヤギや羊、牛を放牧。島の固有の植物はさらに壊滅し、土壌が荒れていったのです。
その後もハワイ王国時代には流刑地として、太平洋戦争時には攻撃演習の地として使われ続け、そんな経緯から「標的の島」と呼ばれていたそうです。
しかし1970年代になり、ハワイの人々は先住民の文化と伝統を取り戻そうと動き始めます。これは「ハワイアン・ルネッサンス」と呼ばれ、そのひとつとしてカホオラウェ島をアメリカ軍から取り戻す活動も含まれていました。
長年にわたる努力により1991年にすべての攻撃演習が終了。1993年にこの島は米軍からハワイ州に正式に返還され、先住ハワイ人の文化と宗教を守る活動にのみ使用することが決まりました。こうしてカホオラウェ島は「聖なる島」として再生の道を歩み始めたのです。
まとめ
今回はハワイ諸島を構成する8つの島すべてについて、その特徴や歴史、見どころなどを徹底的にまとめさせていただきました!
ハワイ島は諸島の中で最も大きく、地球上の全気候5種類のうち4種類がそろっているエリア。観光の際には訪れる地域ごとに適した服装をすることがオススメです。
オアフ島は大都会と大自然が融合するエリア。観光客の数もずば抜けて多く、見どころを回る上で不自由はあまりないといえます。
マウイ島は上記2つの島よりも街の数が少なく、より大自然を楽しめるエリア。異星のような火山やジュラ紀のような渓谷は映画のロケ地としても使われ、同じ地球とは思えないような印象を受けることができるでしょう。
カウアイ島はハワイ諸島の中で最も古い島とされ、古代から変わらない大自然が広がります。ハワイ諸島では珍しい白砂のビーチも点在し、観光客の数も少ないので、よりプライベート感の強いリゾートとして楽しめるかもしれません。
ラナイ島は人間の手が加えられていない火山帯諸島独特の自然をプライベート感覚で楽しむことができます。
ニイハウ島は島全土が個人所有の土地で、基本的に観光客はヘリコプターによるツアー参加でしか上陸はできません。しかし手つかずの大自然を直近で見る貴重な経験ができるでしょう。
モロカイ島は観光客の立ち入りが自由でありながら、ハワイ先住民の文化や生活が守られた希少なエリア。「ハワイの中のハワイ」とも呼ばれているほど、知る人ぞ知る秘密のリゾート地だといえます。
カホオラウェ島は悲劇の歴史をたどった島です。いまは荒れ果てていますが、1993年に米軍から返還されてからは植生の回復活動がおこなわれています。
さて、いかがでしたでしょう。
「8つも島があるなんて知らなかった!」「ハワイ島の気候がそんなに多様だなんて知らなかった!」と思われている方も多いのではないでしょうか?
このようにハワイに関する知識があれば、遊びにいったりグッズを買うときの楽しさは倍増するに違いありません。この記事があなたの観光やショッピングをエンジョイする手助けになれればと思います!